皮蛋豆腐

「女優は歯が命」と言うCMがありましたが、私は「豆腐は角が命」とかねがねより思っています。冷奴を食べる時、普通は箸で少しづつ崩して食べるのが一般的ですが、中には箸でグジャグジャに潰して食べる人もいます。こんな人を見かけたら殴ってやりたくなります。私は冷奴を食べる時、お好み焼きのテコを使い切り分けます。口に入る冷奴自体も立方体を保ったまま食べます。つまり12辺の稜がきっちりとした豆腐が唇に当たり、舌を滑りぬけ、咽喉を通り過ぎるときの豆腐の角が粘膜に当たる心地よさは格別です。
皮蛋豆腐はとても好きで、よく食べます。これまで食べた皮蛋豆腐は殆どが、木綿豆腐を使っていました。切り方も、サイコロ状か、パックから取り出したそのまんまお皿に乗っけた乱暴なものもありました。皮蛋豆腐は絹こしに限ります。そして、豆腐の形を崩すことなく食べられれば、これに越したことはありません。

そんな私の好みにぴったりの皮蛋豆腐を見つけました。

豆腐は絹こしで充填豆腐ではないかと思います。豆腐にしっかり仕事がしてあり、豆腐の角の“触感と食感”がある皮蛋豆腐です。欲を言えば、もう1個分柔らか目のピータンと葱、ザーサイが少し多い目にあれば良いのですが・・・