獅子頭

  獅子頭と言っても獅子舞の獅子頭(ししがしら)ではありません。以前にもこのブログで少し紹介した中華風ハンバーグのことです。中国語では狮子头(shī zi tóu)と言います。私は学食でも良く食べます。学食のは1個1.8元(約25円 日本円)です。いつも冷めてしまっていて、熱々が食べられたら、もっと美味いはずなのですが、残念です。

とある店のメニューの咸蛋黄狮子头(塩卵の黄身入り獅子頭)、16元(約225円 日本円)に目が止まったので注文しました。

料理が運ばれて来た、先ず匂いから・・・・
中華の豚肉、魚料理には八角と言う調味料がよく使われるが、これには使っていないようでした。(学食のは、しっかり入っていて、しっかり臭う)

  八角は鮮度の落ちた古い肉の臭み消しの為に使われたと聞いたことがあるのだが、新鮮な肉を使っても中国人にとっては必須のアイテムのようだ。日本人は香菜(シャンツァイ:コリアンダー)に次いで嫌いな臭いと言う人が多いようだが、私はあっても、無くてもよい。

  この八角が新型インフルエンザに効くとのガセ情報で、価格が高騰、市場からも姿を消したことがあったらしい。しかし、直接摂取しても効果がなく、むしろシキミ酸による中毒症状が起きる場合があると言う。一旦、煽っておいて、後から火消しに回るメディア情報に翻弄されるのはいつも一般大衆で、何処の国でも同じだ。

  軽く箸をいれるだけで、咸蛋黄狮子头は簡単に崩れました。粗挽きの豚肉の中心に塩卵の黄身が入っていて、判り易く言えば「中華風、スコッチエッグ似、煮込みハンバーグ」です。添えられた青梗菜もシャキシャキの食感で、タレが絡んで美味い。残ったタレはご飯にぶっかけて食ってみたいと思いましたが止めました。