听不懂,看不懂

 開幕初日にはいくつかのパビリオンを参観した。時間が後先するが、今日は日本館から先に紹介したい。

 午後になって日差しも弱まったので、日本館に並ぶことにした。日本館の観覧は今日はフリーだが、明日以降は予約制になると聞いたので、是非見ておきたいところだ。並ぶ前に飲料水を確保した。鉱泉水(ミネラル・ウォーター)が欲しかったが、レモン飲料しかなかった。5元は街中と変わらない(1ビックリ)。最後尾から、並ぶこと3時間で屋内に入ることが出来た。しかし、観覧までは、まだ時間が掛かりそう。人の熱気で上気たのか何人かの子供が倒れ、担ぎ出された。今の季節でこうなのだから夏場が心配だ。

  女性の声で放送が入った。日本人的発音の中国語だ(中国語 初級1班修了程度)。私の周辺にいた中国人が「今の放送は何を言っているのだ?」と聞いてきた。「今、中国語で放送していましたよ」と答えると、一斉に“听不懂!!”(聞いても判らん)「あれは中国語ではない」と何人かが言った。中国人に判らない中国語で放送して何になる!! 中国人のスタッフにしゃべらせろ!!(怒)

  列が少し前進し始めたとき、私の少し前にいた女性が柵に押し付けられるようになって、それを跳ね返して動こうとした瞬間に彼女のショルダー・バックの肩紐が柵に引っかかり、引き戻された。“真脑火! 蛮死了!”(頭にきた〜、怒るで〜 死ね〜みたいな中国語)と大声で叫び癇癪をおこした。すると、周辺にいた人達が、一斉に彼女を罵倒し始めた。

  これこれ、これですよ私が待っていたのは、ことの成り行きを記録しようと、持っていた特殊カメラ(←後日紹介します)を取り出そうとしたが、彼女は黙ってしまい、全て終わってしまった。 (← ちょっとガッカリ)少し離れたところでも罵声が飛び交っていて、人垣の隙からみると、20才代かと思われる若い女性だった。これは暫く続いたが、記録するにはロケーションが悪すぎた。

 待つこと40分位で展示場内に入ることが出来た。トータル待ち時間は3時間40分かかったことになる。展示内容は遣隋使、遣唐使の時代からの中国との関わり、中国から影響を受け、変遷してきた文化などが紹介され、日本人の日常生活、環境問題、老齢化社会の問題などへ移っていくが、表現方法が抽象すぎて、判らん。

  次に劇場へ案内され、メイン・ショーが始まる。能面を付けた人が愛知万博トヨタ館で展示された電気自動車で舞台に現れ、京劇と能と組み合わされた劇が展開される。内容は日本と中国が共同で行っている朱鷺の保護活動らしいが、私にはさっぱり判らん。

 これで、終わりかと思うと別のホールに移動した。プレ・ショーが始まった。男女が出てきて、中国語で話す。これも日本人と思われるが、発音は悪くないが、寸劇の意味が判らん。このホールには椅子がないので、殆どの人が床に座る中、真ん中で20人位が立ち見している。舞台の半分が私の位置から見えない。係員に、日本語と中国語で、「お前ら仕事せんかい!」みたいなことを言ったら、ようやく立っている人に座るように促して、見れるようになったのだが、一言“看不懂!!”(見ても判らん)

それに、メインショーの後にプレショーを見る? ・のも判らん。
おまけにアフター・ショーまであった。トホホです。

 せめてもの救いは愛知万博にも出演した、アシモがバイオリンで中国民歌「茉莉花」を演奏して、拍手が湧いたことくらいです。

 いったい誰がこんなチンケなもんをプロデュースをしたのだろう? こんなもん中国人が見て判る訳がない。中国人はこんなもん見る為に3時間半も並んだのを、きっと後悔していると思う。なんでも、演出家は佐藤信という、アングラ劇に携わった男らしい。奴についてはよく判らんが、脳内、サヨ吹く風のお花畑の輩と見た。

全て「判らん、判らん、判らん」の上海万博 日本館。
劃して、上海万博「日本館」は私の 上海万博十大ガッカリ に一番最初にエントリーされた。

 後から聞いたのだけど、この日、日本館は「政治にかかわることがないよう展示内容には気を使った」と言いつつ政治的な理由で日の丸を掲揚しなかったという。 

 鳩ポッポの指示か?この日の開館式にはミンス党、国家売却担当大臣 仙谷由人が出席したらしい。こやつの影響大と見た。
 自国の国旗の掲揚出来ない日本館!即刻、撤収すべし!!

 サヨ増殖中!!