鸭腿,烧饼,猕猴桃酒

中間試験が終わり、5月14日 学校行事の黄山の旅行に参加しました。
一日目は上海から黄山市までの移動のみでした。
二日目に黄山に登ったのですが、天気が悪く、霧の立ちこめた全く景色を見ることが出来ない山道を登り、下っただけでした。

三日目に世界遺産の「宏村」を訪ねました。宏村には明清時代の牌楼や民家が残されていて、村の真ん中にある池の水面に映る黒瓦や白壁をテレビ番組で見たとき、是非一度訪れたいと思っていました。しかし、期待が大きすぎたのかも知れませんが、たいしたことは無い、の一言です。数百年前の姿を手を付けずに残すことは大事なことですが、衣食住が満たされた人々の気まぐれな農村回帰と骨董趣味にしか過ぎず、私は汚い池端の薄汚れた壁の、小汚い路地を歩き廻っただけで、何の感動もなく、失望しました。

世界遺産とは別にすぐ傍に、“きれいな池 きれいな流水”、“白い壁”の町並み、豪華な建物を新築再現し、豪華な部屋で、汪氏一族の長にでもなった気分で酒でも飲めれば・・・と思うのは私だけでしょうか?

小汚い路地を歩いている時、小汚いおばさんが、小汚い店先で、小汚い鴨の腿と鶏の手羽元を焼いて売っていました。鴨の腿を買いました。一ケ6元(約84円 日本円)。店先で、齧り付いていると、今まで閑古鳥が鳴いていた店先に次々に客が集まり、商売大繁盛です。とんだところで広告塔になってしまいました。中国で言う鴨は(家鴨)アヒルのことです。この鸭腿の味は少し酸っぱい醤油味で、独特の風味がありました。作っているところを良く見ると、何か黒っぽい海草の様な物の上で炙っていました。

その店のお客の中に今回、旅行で同じバスに乗り合わせた老師がいて、その海草の様な物は「梅乾菜」だと教えてくれました。後で調べたら乾燥したカラシ菜でした。

焼鴨の隣に、少し小振りの烧饼(焼餅)が籠に入れられていて、それが飛ぶように売れていました。2個で1元(約14円 日本円)。
焼餅と言っても、パイ生地の様なサクサクの皮の中に、黒っぽい、酸味のある物体があり、それは、梅乾菜でした。さっき食べた鴨腿もこの梅乾菜の酸味でした。買って帰ろうかと思いましたが、時間が経てばこの食感がなくなると思い、買いと留まりました。
鴨腿を食べ終わり、散策していると酒屋発見!さっそく店内に・・・

「状元紅」なる名前の酒発見!状元とは科挙試験を一番で合格した人のことです。中間試験が終わった今、この酒を飲んでも、もう、間に合わないです。因みに、二番合格者を榜眼、三番合格者を探花と言います。状元は無理としても、せめて探花にでもなれればと思いました。
色々味見して猕猴桃(キウイ・フルーツ)の酒を買いました。 1斤(500cc前後) 25元(約350円 日本円)。帰ってから飲むと甘すぎて、買った事を後悔しました。

更に、村を歩いていると店先の黒板発見! 黒板には「弘村」と書かれてあったので、奇妙に思いパチリと一枚。
バスに戻り、さっきの老師に、これを見せたら「写白字」(書き間違い)とはっきり言っていましたが、後で調べたら、清朝中期、当時の村名「作弘」が6代皇帝乾隆帝の名に当たるとして、「宏村」に改名された。よく考えたら、自分の住んでいる土地の名を書き間違えることなどないですよね。

 この老師に限らず、中国人にものを尋ねたら、間違った答えでも堂々と話すし、その上に、おまけ話まで付けてくれるので、ついつい信じてしまうことがよくありました。後で間違いと判りそれを指摘すると「差不多吧」(大体同じでしょ)が返ってきます。オイ、オイ、全!然!違うんですけど〜〜 

黒板に書かれている、臭豆腐とは、下水と糞尿が混ざった様な臭いのする発酵液に漬け込んだ豆腐を油で揚げた食べ物。思わず吐きそうになります。中国の観光地、夜店はこの臭いが立ち込めています。臭いがきついほど、好まれるので、本物のウ○コを入れた店があったそうな。

毛豆腐の文字発見! これもガイドに聞くと、豆腐を発酵させた時に、菌が毛のように見えるところから命名されたとのこと、多分日本人には食べられないだろうと話してくれました。上方落語「ちりとてちん」に出てくる豆腐を思い出しました。

村の中には絵を描いている学生さんが沢山いました。中でも彼女が一番上手と思いましたので無許可でパチリ。

火腿(ハム)発見!見た目はグロでも味は絶品! これが入ってなければ揚州炒飯とは呼べません。