井底之蛙

学校行事で、黄山に旅行に来ました。

 雨は降らないものの全行程 霧の中で全く景色を見ることが出来ません。黄山を下山したところに博物館があり、インターネットが無料で使えました。ここから、カキコを試しましたが、接続が遅いのと、日本語入力が出来ないので、諦めました。気が付くと誰もいなくなっていたので、慌てました。

 私達は、バス4台 約170名位、数十カ国から来た人達の大団体です。謂わば移動万博みたいなものです。中国人から一緒に写真をとってほしいと言われているのを、しばしば見かけました。おまけに、全員が中国語が理解出来るのも、不思議だった様でした。

 昨晩からホテルの同室はガーナから来た青年です。中国語の学習は2年半位のとのこと。発音には少し難があるが、喋り捲ります。特に中国の悪口になると、止まりません。でも、卒業したら、中国で就職したいと言っていました。

 昨日、夕食の席にネパールから来た青年がいました。ネパール語で挨拶をすると驚いていました。続けて、「私はxxです、あなたの名前は?」と聞くと更に驚いて、食事の後に数人のネパール人を紹介してくれました。今は殆ど忘れてしまっていたネパール語ですが、彼等と一緒にいると、次から次へと、思い出して来ました。
その他に、マダカスカル、タンザニア、ベトナム、モンゴル、フィリピン、等から来た人達とも、中国語で交流しました。ある女の子に「どこから来ました?」と質問しました。彼女は中国語で国名を言いましたが、誰も判りません。「英語では何と言いますか?」と聞きなおし、彼女が「マダカスカル」と答えると周りにいた全員が判りました。
 
  中国では、外国の国名に漢字を使い中国語で発音します。聞いてすぐに判るものもありますが、殆どは国際的に使われている国名(英語)と、ほど遠いものです。
人名も中国名が使われるのには違和感を覚えます。例えば、スペイン語圏の人達は、中国語名、英語名、スペイン語名を持っています。しかし、多くの中国人はこのことに疑問を抱くことも無く、自分達が正しいとまで言います。古来より、自分達が世界の中心であり、異民族を認めないばかりか、侮蔑した名称で呼んだ、中華思想が今だ生きづいています。正に井底之蛙(jǐng dǐ zhī wā) = 井の中の蛙です。この中国が大海を知るには、未だ時間が掛かりそうな気がします。